「競輪事業、抜本的議論必要」/市議会総務委

update 2004/11/23 13:25

 函館市議会の総務常任委員会(阿部善一委員長)が22日開かれ、本年度の自転車競走事業の黒字額が最終的に約125万円にとどまる見込みであることが報告された。委員からは「競輪事業について抜本的な議論が必要」「今後の方向性を早急に示すべきだ」など、厳しい意見が相次いだ。

 報告によると、歳入は予算額を約33億下回る201億6521万円、歳出も予算額を約30億円下回る201億6395万円で、差し引き約125万円の黒字。歳入には前年度からの繰越金2億6814万円が含まれ、報告した酒井哲美競輪事業部長は「辛うじての黒字」と説明。

 岩谷正信氏(民主・市民ネット)は「赤字ならやめざるを得ない。限度はどこまでか、きちんと決めるべきだ」と“線引き”を主張。小野沢猛史氏(はこだて市民クラブ)も「来年度は赤字予算を組むことになるのではないか。年内にも抜本対策を立て、方向性を示すべきだ」と訴えた。

 酒井部長は日本自転車振興会への交付金見直しや関東圏の車券販売との連動などの改善策を検討していると説明し、「ご指摘を踏まえて庁内で(協議を)やっていきたい」と答えた。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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