谷地頭温泉まで乗り換えなしの「お元気バス谷地頭号」12月1日から運行

update 2004/11/21 14:45

 函館市の西部地区にある7町会などが企画し、函館バス(寺坂伊佐夫社長)が運行する温泉シャトルバス「お元気バス 谷地頭号」が、12月1日からスタートする。高齢者の利便性を考慮し、同市弥生町から谷地頭温泉(同市谷地頭町)までを乗り換えなしで結ぶ往復路線。住民の声に応えた「地域活性化」の新たな試みに、地元の期待は高まっている。

 バスは半年間の試験運行で月・木曜の週2回、1日2往復4便。同市弥生町愛宕団地前を起点に、船見町、宝来町など計15カ所の停留所を通り、約20分で谷地頭温泉に到着する。同団地前の出発便が午前10時と正午、同温泉前からの折り返し便が午前11時半と午後1時半。44人乗りで、乗降地点を問わず運賃は一律大人200円(子供100円)となっている。

 昨年5月の市町会連合会(谷口利夫会長)の会議で、出席者から発案されたのがきっかけ。約1年半にわたり、同会と弁天町会など沿線7町会、函館バスとの協議を経て実現に至った。

 運行時刻やルートは、住民たちが計画。買い物や通院への活用も念頭に、スーパーや病院前に停留所を設ける“付加価値”も盛り込んだ。第二船見町会の本間勇会長は「1人暮らしのお年寄りも多いので、需要は多いと感じる。バス運行はみんなの希望だった」と開通が待ち遠しそうだ。

 同社バス事業部営業課の森健二課長は「地域のみなさんが、愛着を持って育てていける路線になれば」と話す。市町会連合会の井口賢之事務局長は「バス運行が町会活動の盛り上がりにもつながってほしい」と、地域活性化への期待を込める。

 運行初日の1日午前9時半からは、函館バス構内で出発式を開催。試乗会も実施し、同団地前午前10時発と、午前11時半発の折り返し便が無料となる。運行の問い合わせは、函館バスTEL0138・51・3137。

提供 - 函館新聞社



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