松前町・福島町合併協議会、12月に両町議会の議決経て正式解散
update 2004/11/20 13:55
【福島】法定の松前町・福島町合併協議会(会長・村田駿福島町長)は19日、新町議会議員の定数や選挙区で折り合いがつかず協議を断念、全会一致で解散を決めた。同日、福島町福祉センターで開かれた第10回会合を最後に協議を終了し、12月にも両町議会の議決を経て正式に解散する。道南の法定合併協議会の決裂は、7月の七飯町と鹿部町、同月の江差、上ノ国、厚沢部、乙部の桧山南部4町に次ぎ3例目。
議会議員の定数、選挙区の設置については、松前町側は、定数22人で選挙区を不要とする一方、福島町側は定数18で選挙区を設け、現・松前、福島地区で半数ずつを分け合う案を主張。
両町委員の間に意見の歩み寄りが見られず、9月開催の第7回会合から連続3度にわたって、継続審議に。両町の町長や助役、正副議長などがこの日の会合までに調整するとしていたが、困難との結論に達した。
会合の席上、村田会長は「財政難の中、合併は必要との認識で協議を続けてきたが、両町委員の間にある溝を埋めることはできなかった」と、沈痛な表情で解散を提案した。
委員からは「もう一歩の所で解散は早計」「議会議員の問題で協議をご破算にするのはいかがなものか。このまま地方交付税の減額が続けば、数年で両町とも沈没してしまう」など再協議の要望もあったが、全会一致で解散が決まった。
解散に対し、村田会長は「小規模自治体にとって厳しい時期が続く。合併の是非は別として、連携は続けたい」、前田一男副会長(松前町長)は「残念だが、議論し尽くした結果。互いにエールを送りたい」と語った。
両町は、合併特例法の適用期限となる2006年3月までの合併を目指し、法定の協議会を4月に設置。新町名称を「松前町」、本庁舎を現・福島町役場とすることで合意していたが、最終局面で協議は破談を迎えた。(阿部里子)
提供 - 函館新聞社
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