戸井町・閉町式…130人、新市の発展誓う
update 2004/11/20 13:55
【戸井】12月1日の自治体合併で函館市となる戸井町は19日、町総合センターで「閉町式」を開いた。約130人が町の歩みを振り返り、新市での発展を誓った。「平成の大合併」で、道内の閉町式は、同町が初めて。
吉澤慶昭町長は「将来を見据えた合併の決断だったが、いささかの寂しさも覚える。合併する4市町村と1日も早く融和を図り、地域が発展できることを願う」と式辞を述べた。
吉田崇仁町議会議長は「編入合併するにあたり、われわれ議員の責務は大きくなる」と、地域住民の声を新市政に反映させたいとした。来賓の井上博司函館市長(木村孝男助役代読)は「地域に密着した取り組みが、広域的自治体となる市に求められる」と述べた。
吉澤町長が町政や福祉、文化など各分野で功労のあった10個人に表彰状と感謝状を贈り、吉田議長とともに1969年制定の町旗を降納した。
戸井町は136年の歴史があり、68(昭和43)年に町制施行した。漁業を産業の核に据えて発展。だが、55年に8041人あった人口は、10月末現在で3805人となった。
吉澤町長は式典後、記者団に対し、「最後の町長となるのは寂しいが、財政状況が厳しく、合併せざるを得なかった」と話した。「交付税削減などで(町政運営は)やっていけない。少子高齢化に直面するため税収も上がらない」と続けた。
戸井町とともに、函館市に編入合併する椴法華村は23日、恵山町と南茅部町は25日、それぞれ閉町村式を開く。
提供 - 函館新聞社
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