銭亀沢中、戸井潮光中サッカー部、合同練習に汗
update 2004/11/19 10:36
12月1日の函館市と渡島東部4町村の合併まで半月を切り、準備も大詰め段階となっているが、銭亀沢と潮光両中学のサッカー部は自治体の枠を超え、今年4月から合同練習を積んでいる。函館市の最東に位置する銭亀沢と、戸井町の最西に位置する潮光は自治体が違うとはいえ、隣り合う学校同士として互いに抵抗感もなく順調に戦術の徹底などに励んでいる。
少子化によりサッカーをはじめとする団体競技では、部の存続に悩む学校は少なくない。銭亀沢は3年生を除くと部員が10人になることを見据え、戦力の強化を模索していた。一方の潮光は1年生部員3人と大会出場はおろか、練習もままならない状況下にあった。
双方の弱点を補完し合うまでに時間はさほど要さなかった。石崎小と戸井西小で結成するサッカー少年団、ウイングスの存在が選手とその父母らの同意を得られる大きな要因にもなった。小学時代から親子で知り合いのケースも多く、学校と住民が地域ぐるみでうまくコミュニケーションを保った。
その中で、唯一問題として浮上したのが、合同練習のための移動手段だった。隣り合うとはいえ、両校間の距離は約7・2キロ。安全面からも野放しにはできない学校側も頭を抱えたが、ここでも父母らが車での送り迎えする協力もあり、実動する運びとなった。
新チームとしての初陣となった9月の新人サッカー大会D2(7人制)大会ではベスト8とまずまずのスタートを切った。
練習は10月末まで銭亀沢で行うことが多かった。体育館での練習になってからは、なるべく多くの時間を割こうとほかの部活が使用しない日を選んで、交互に行き来するようになった。
連合チームの主将を任された銭亀沢の小田原将平(2年)は「大会に出場できるのが何よりうれしい。出るからには全道大会進出や賞を取れるように頑張りたい」と意気込む。潮光の館山明宏(1年)も「試合や練習ができるようになってうれしい。全員の名前も覚えたし、話も普通にできているので、試合で思い切ったプレーをしたい」と話すように、チームの一員としての意識もすっかり定着しており、今後の成長ぶりが注目される。
提供 - 函館新聞社
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