架空請求、道南で相次ぐ
update 2004/11/17 11:20
社会保険庁の特殊法人を装う架空団体から、はがきで国民年金の払い戻しを請求される「詐欺まがい」の事例が、道南で相次いでいることが16日分かった。道社会保険事務局によると、15、16の両日で全道18件の報告があり、うち渡島、檜山管内だけで8件を占めたという。
架空請求の差出人は、東京・渋谷にある「社会保険庁特殊法人日本国民年金協会」とかたる、実在しない団体。年金受給者らに年金額に誤りがあったとして、過払い分の返金を請求している。
返金に応じなければ、「年金の支給を停止する」と脅し、至急連絡するよう通告。さらに最終期日をはがき到着日の翌日にするなど、年金受給者を慌てさせるために、心理をついた巧妙な手口を駆使している。
函館社会保険事務所によると、道南で相談があったのは函館市が4件で、戸井町、七飯町、江差町、北檜山町が各1件。今のところ、実際に送金するなどの被害は発生していないという。道外では、同じ団体から国民年金の未納分を請求される事例も出ている。
同保険事務所は「年金の払い戻しなどは外部団体に委託していない。相手に応じず、社会保険事務所に連絡してほしい」と注意を呼び掛けている。
提供 - 函館新聞社
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