渡島・桧山管内、正社員新規求人15年前とほぼ同じ
update 2004/11/16 10:24
道南企業が正社員をリストラし、パートで補っているイメージは、誤解!? 渡島・檜山管内の正社員の新規求人数が15年前とほぼ同じであることが15日、財務省函館財務事務所の調べで明らかになった。1事業所当たりの社員数は、むしろ増えており、事業所数の減少による雇用者数減や、パート採用の増加などが、マイナスイメージ助長の要因になっているとみられる。
函館公共職業安定所の雇用情勢や総務省の事業所・企業統計調査などを分析し、推移を追った。それによると、2001年の事業所数は1991年比7・0%減の2万7110人、従業員数も同1・7%減の22万2435人とともにマイナス。だが、1事業所当たりの従業員数は同0・4人増の8・2人で、増加傾向にある。
2003年度新規求人の常用(パートを除く)は、1989年度比188人増の1万6387人と微増。常用的パートは同5・4倍の7604人と著しい伸びを示している。ただ、新規求職者数は同1・6倍の3万449人と大幅に伸びており、ほぼ横ばいで推移している新規求人の常用との乖離(かいり)が大きく、ミスマッチが生じている。
渡島・檜山管内の求職者1人に対する求人数を示す有効求人倍率は、8、9月は連続して0・50倍台と7年ぶりの「高水準」だが、パート採用の増加が下支えになっているのは事実。同事務所は「求職者数が逓減をたどり、有効求人倍率は上昇する見込みだが、常用が大幅に伸びることは考えにくい」とみている。
提供 - 函館新聞社
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