歩行中、自転車走行中の死亡事故/6割以上が高齢者に集中
update 2004/11/10 10:23
道警函館方面本部管内で今年発生した交通死亡事故で、歩行中や自転車走行中の死者の6割以上が、65歳以上の高齢者となっている。発生は夕暮れ時が最も多く、左からきた車にはねられたケースが75%を占めた。11月に入り、高齢者が犠牲になる死亡事故が相次いでおり、同本部は11日からスタートする「冬の全国交通安全運動」で、高齢者対策の強化に取り組む。
同本部交通課によると、8日現在、今年の同本部管内交通事故死者数は前年同期比8人増の35人。既に昨年の33人を超え、年間抑止目標に並んだ。
このうち歩行者、自転車の死者は12人で、高齢者が8人を占めている。発生時間帯は運転手から見えにくくなる夕方から夜にかけてが、8人中6人。7人が道路を横断し、手前の車線を越えたところで、左からきた車にはねられた。同課は「運転手からみて右側は見えにくく、高齢者も歩き出すと、左右より足元を気にしがちになるのでは」と推測する。
今月に入っても傾向は変わらず、1日夕に函館市山の手の市道で87歳の女性、2日夕に同市柏木町の道道で85歳の女性が、それぞれ左からきた乗用車にはねられ、死亡した。過去5年間の月間死者数平均をみると、11月が4・6人、12月が最多の5・2人とピークを迎えることから、年末にかけて、死亡事故の多発が懸念されている。
「冬の交通安全運動」では、高齢者を対象にした歩行教室や交通安全講習を開催。関係機関と協力し、夜光反射材を配布するなど街頭啓発を強化する方針だ。同課は「高齢者は明るいうちに用事を済ませ、出掛ける時は明るい服装を着てほしい。運転手には青信号でも十分注意してほしい」と呼び掛けている。
提供 - 函館新聞社
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