旧稜雲亭の玄関、床の間を市民会館内新店舗に再利用
update 2004/11/10 10:22
五稜郭タワー建て替えに伴い閉店した和風料理店、旧稜雲亭の玄関や床の間が、12月に函館市民会館内(函館市湯川町1)にオープンする「四季彩湯の川稜雲亭」の外装や内装に有効活用されることが決まった。旧稜雲亭は昭和元年の建物で、新店舗は時代を感じさせる店として話題を呼びそうだ。
稜雲亭は同タワー内の食堂と共にスターフード(同市本町8、川村雄司社長)が経営。1926年に建てられた和風建築で、保存を求める声もあったが、土台の老朽化などで移築を断念した。
新店舗をつくるに当たり川村社長は「昔の稜雲亭の雰囲気をそのまま持っていきたい」とし、玄関などの再利用を決めた。現在では手に入りにくい木材が使用され、高度な技術が施されていることも理由のひとつという。
市民会館で改装中の新店舗には解体された玄関が搬入され、室内には小窓の付いた「雪見障子」が取り付けられた。改装費用は3000万円で、オープンは12月6日の予定。
また、タワー建て替え中の従業員の雇用を確保しようと、新しい五稜郭タワーへの入居を断念。9日、同市本町8のみつわビル内に「四季彩五稜郭稜雲亭」を開店した。新しい稜雲亭2店の年間売り上げ目標は3億5千万円。川村社長は「ランチメニューの充実で、常連客はもちろんフリー客も増やしていきたい」と意気込んでいる。
提供 - 函館新聞社
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