消防事務組合加入で合意、鹿部町は南渡島へ
update 2004/11/9 10:09
【七飯、上磯、大野】七飯、上磯、大野各町の臨時議会が8日開かれ、鹿部町の南渡島消防事務組合(本部・上磯町)への加入を認める規約変更をそれぞれ賛成多数で可決した。15日に開かれる鹿部町臨時議会の議決と道の認可を経て、12月1日に正式に同組合加入となる。
鹿部町は現在、渡島東部消防事務組合に所属しているが、函館市と周辺4町村の合併により、同組合が11月30日で解散するため、七飯、上磯、大野で組織する南渡島消防事務組合への加入を求めている。上磯、大野両町は加入を認める意向を示していたが、七飯町は、鹿部町側から合併協議の中止を申し入れられた経緯もあり、一部議員から反対の声が上がっていた。
七飯町議会では、牧野喜代志議員が「七飯の緊急車両が鹿部町に入った場合、ほとんどの地域で七飯消防と無線がつながらず、新たに無線の中継基地を建設することも想定される。基地を建設する場合の費用は、どこが負担するのか」と質問。水嶋清町長は「上磯の本部を中継して連絡を取ることが可能なので、現時点での基地建設は考えていない。将来的に建設することになっても、七飯町が財政的負担を強いられることはないと考える」と答えた。
また一部議員から、鹿部町が、合併を破談にしながら消防組合への加入を求めることに対し、不信感を示す声もあったが、水嶋町長は「鹿部町民の安全を考えれば、感情的なしこりにとらわれてはいけない」との考えを示した。
七飯町臨時議会ではこのほか、1073万7千円を追加し、総額104億4908万3千円とする一般会計補正予算案など8議案を可決した。(小川俊之)
提供 - 函館新聞社
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