救急出動、過去最多 今年は1万2000人突破か
update 2004/11/7 14:56
函館市内の今年の救急出動件数が10月末現在1万136件と、前年同期比で238件増となり、過去最多のペースで伸びていることが6日までに、市消防本部のまとめで分かった。12月には渡島東部4町村と合併するため、このままの勢いで推移すれば、過去最多となった昨年の1万933件を突破し、1万2000件の大台に届く可能性もある。同本部は高齢者人口の伸びが、大きな要因とみている。
同本部によると、1964年に救急隊を発足して以来、出動件数はほぼ右肩上がりで伸びている。99年に1万件を上回った後も、4年連続で前年を更新。今年11、12両月が前年と同じ件数の場合、1万2171件となり、これまでに最も多かった2003年の1万1933年件を上回る見通しだ。
出動の内訳をみると、03年は急病が7303件と全体の61・2%で、転院搬送と負傷が10%超。年齢別では、65歳以上の高齢者の搬送が5273人に上り、ほぼ半数を占めた。今年も類似傾向にあるという。
年々、更新を続ける救急出動件数について同本部は「市内に住むお年寄りの割合が増えたのが要因」(警防課)と分析。市総務部統計課によると、9月末の65歳以上の老年人口比は22・3%で、前年同期より0・6ポイント増となっている。
目前に迫った4町村との合併も、出動件数を押し上げる。戸井町、恵山町、椴法華村、南茅部町の昨年の救急出動は計659件。これまで渡島東部消防事務組合が集計を担当してきたが、合併後は同本部が統計業務を引き継ぐ。新「函館市」では旧市の数字に、4町村分が上乗せされる形となるだけに、来年以降の出動件数も減少に転じる可能性は低そうだ。
提供 - 函館新聞社
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