中越地震被災者へ/市内学校でも支援の輪広がる

update 2004/11/6 10:29

 新潟県中越地震被災者の助けになりたいと、生徒会が主体となって募金活動を展開するなど、支援の輪が学校現場にも広がってきている。余震が続き、被害や犠牲者の増加が伝えられる中、「何かできないか」と考え行動に移した生徒たち。支援の波は今後も続きそうだ。

 道教大附属函館中学校(冨田幸雄校長)では、地震の翌週に生徒会が募金活動の実施を決めた。活動は4日間。毎朝20―30分、生徒会役員7人が募金箱を手に、登校する生徒に協力を呼び掛けた。10月29日に開かれた教育研究大会でも参加者に協力を訴えた。

 集まった募金は5万1590円。生徒会役員4人が5日、日本赤十字社北海道支部函館市地区(事務局・市福祉部)を訪れ、差し出した。生徒会長の長谷川真美さん(2年)は「みんな被害の大きさを思って協力してくれたと思う。少しでも生活面の復旧作業が進んでくれれば」と、被災地への思いを口にした。

 函館港中学校(三島俊博校長)でも、生徒会の新旧メンバーが「自分たちができることを」と話し合い、義援金に協力することにした。生徒会認証式の席で全校生徒271人に協力を呼びかけ、各学級の評議員や担任教諭を通し、3日間で5万5492円を集めた。5日に生徒会の本間弘之会長(2年)らが同市地区に出向き、「役立ててほしい」と手渡した。

 一方、函大付属柏稜高校(宮下勤校長)では、生徒会(黒島舞理子会長)と社会福祉部(鈴木沙織部長)が募金活動を展開。4日間にわたり、登下校時の生徒に協力を訴え、募金箱を並べた。「同じような地震が函館で起きてもおかしくない」という思いを胸に積極的に活動した結果、9万2767円が集まった。中には、小銭がつまった瓶ごと持参する生徒もいたという。同校では今後、何らかの形で被災地にこのお金を届けたいとしている。

提供 - 函館新聞社



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