Jr.オリンピック陸上競技中1女子走り幅跳びで笠原(本通中)が優勝

update 2004/11/5 09:52

 このほど横浜国際総合競技場で行われた、第35回ジュニアオリンピック陸上競技大会(日本陸連主催)の女子D(中学1年)走り幅跳びで、笠原亜梨沙(本通中1年)が5メートル24の記録で優勝した。笠原は昨年の全国小学生陸上競技交流大会の6年女子走り幅跳びでも優勝しており、学校、学年を超えて2年連続全国頂点に立つ快挙を果たした。5メートル38の自己ベストには届かなかったものの、「プレッシャーの中、ことしも全国1位という順位を残せてうれしい」と喜んでいる。

 昨年の全国大会の記録は、当時としては自己新の4メートル86。ことしは春の記録会で5メートル超えを成し遂げ順調に記録を伸ばしていたが、全国のライバルとの対決を前に、跳躍の瞬間と並んで“飛距離”を左右する助走の修正にあえて着手。所属するCRS(千代台陸上スクール)の田口純子コーチとともに、二人三脚で直前まで試行錯誤で取り組んできた。

 当日は雨が降り続き、肌寒いあいにくのコンディションだった。笠原は最初の跳躍で5メートル18を出したものの、2、3回目と順に記録を落とした。同行した田口コーチは助走のスピードが落ちているためと判断、4本目の前にダッシュなど瞬発力をアップすることを促し、「次を大切に」と送り出した。

 その期待通り、4回目で優勝記録となる5メートル24を跳んだ。「調子は良かったのでもっと記録を伸ばしたかった」と控えめに振り返るが、大会初出場で、重圧を乗り越えての優勝に満足する。田口コーチも「連続優勝のプレッシャーは相当あったと思う。天候が悪い中、頑張った」と褒める。

 陸上を始めた小学3年の時から走り幅跳びを続け、並行して短距離にも取り組むのは、幅跳びの記録向上の狙いがあるからだ。今シーズンの大会は今回で終了したが、来季の目標を5メートル50台に据える。カギとなる助走のスピードアップなど課題もあるが、「冬場もしっかり練習したい」とやる気十分。

 道南から飛び出した幅跳びの全国女王は、ひと冬越して5メートル台に乗せた今季同様、記録の“ジャンプアップ”に意欲を燃やす。

提供 - 函館新聞社



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