改正道路交通法で携帯電話ハンズフリー装置売れ行き好調

update 2004/11/4 10:08

 携帯電話を手に持って運転するだけでも罰則が適用される改正道路交通法が1日から施行され、ハンドルを握ったまま通話できる「ハンズフリー装置」がドライバーの注目を集めている。自動車用品店は売り上げが急増し、“特需”を歓迎する一方、道警函館方面本部は「携帯電話を操作しなくても、会話することで注意力が散漫になる」と、注意を促している。

 ハンズフリー装置は、イヤホン型とスピーカー型に大別される。耳掛け式のイヤホン型は安価で人気だが、ボタンを押さないと通話ができない。自動的にスピーカーから声が聞こえるタイプは値段が高いが安全性は高まるとされる。

 函館市内のスーパーオートバックス(昭和3)では、10月ごろから売れ行きが伸び始めた。店頭に並べた約300個の商品は、3日現在で10個ほどしか残っていない。スピーカー型は完売したという。

 同店を訪れた八雲町の箱崎美香さん(38)は「品切れしていると聞いていた。売っていたので」と一つ購入していた。同店は「全国的に品薄で、入荷待ちの状態。納期が分からないので予約販売には応じられない」という。

 イエローハット函館新道店(桔梗町417)には、施行直前に購入者が押し寄せた。主に30―40代の男性会社員が買い求めるが、従業員用にとまとめて購入する法人もあるという。同店は「在庫がなかったが、2日夜になって、ようやく入荷できた」と、胸をなで下ろしていた。

 道交法の規制対象外とあって、人気を呼んでいるが、一部の自治体では条例により利用が制限されている。同本部は「事故防止のために、運転中の携帯電話の使用は控えてほしい」(交通機動隊)と、ドライバーに自粛を呼び掛けている。

提供 - 函館新聞社



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