乳幼児健診の未受診者に家庭訪問実施へ
update 2004/11/3 13:21
市立函館保健所は、無料で実施している乳幼児健診の未受診者について、母子状態の確認や虐待防止の観点から、保健師が家庭訪問して受診を勧める方針を決めた。現在は、3歳児のみ電話で勧めているが、直接呼び掛けることで受診母子を増やすのが狙い。体制が整い次第、導入に踏み切る方針で、「できるだけ早い時期に実施したい」(健康増進課)としている。
同健診は、発達の節目となる4カ月、10カ月、1歳6カ月、3歳の4回で、対象者には封書で通知している。
問診、計測などを行い、各年齢における疾病や異常の早期発見に努めるとともに、適切な治療・訓練や保健指導を行うことが目的。
2003年度の各年齢における未受診率は、4カ月が前年度比0・7ポイント減の12・9%(268人)、10カ月が同1・9ポイント減の14・3%(281人)、1歳6カ月が同0・6ポイント減の16・2%(341人)、3歳が同2・2ポイント減の15・9%(351人)で、いずれも減少した。
このうち、次の健診(就学時健診)まで3年ほどの空白期間が生じる3歳時健診者のみ電話で受診を勧めており、03年度は23人が電話を受けてから受けた。未受診者には、産後うつ状態の母や「虐待予備軍」の保護者が潜在しているという研究報告もあり、同課は「未受診者のフォローは非常に重要」とし、対応策を検討していた。
同課は「保健師が会って健診の重要性を説明すれば、母子の様子も確認でき、受診する方も増えるのでは」と話している。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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