「函館野外劇」来年度も開催決定/「財政の健全化に努める」
update 2004/11/3 13:20
財政難などで存続が危ぶまれていた「函館野外劇」が、来年度も開催されることになった。市民創作「函館野外劇」の会(フィリップ・グロード理事長)が2日、理事会を開き、正式に決定した。記者会見に臨んだ輪島幸雄理事長代行は「確固たる見通しは持っていないが、自助努力を徹底して、財政の健全化に努める」と開催に向けて決意を述べた。
2005年度第18回公演は、来年7月8日に開幕し、8月6日の最終公演まで全10回を予定している。
継続を決断した経緯について、「市民共有の財産として支援されつつある」という観点で判断。(1)2度の内部集会で財源確保への取り組みに関係者の同意が得られた(2)会員確保など支援を約束する団体が複数名乗りをあげた(3)外部の評価が高まり、これから予定されている全国規模のフォーラムへの不参加が地域のイメージダウンにつながる―との3点の理由を挙げ、「野外劇を支えてもらえるよう市民にも広く呼びかけていきたい」と支援や協力を求めた。
来年度開催に向け、「単年度での黒字」を当面の目標とし、「会員や協賛企業の確保など収入増の可能性を追求していく」と、関係者一丸で財源確保に全力で取り組む決意を強調した。
同野外劇はことし計11回の公演を開催。昨年の約3000人増の1万人の大台を突破したが、舞台制作などの経費がかさみ約300万円の赤字決算、累積赤字も約1200万円に上った。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。