二本柳慶一建築研究所が建築士事務所協会建築作品表彰で奨励賞受賞

update 2004/11/3 13:19

 函館市青柳町の建築設計事務所「二本柳慶一建築研究所」(二本柳慶一社長)はこのほど、2004年度日本建築士事務所協会建築作品表彰の奨励賞を受賞した。2000年度、03年度に続き3度目で、2年連続受賞は道内の事務所では初めて。

 全国1万6700に上る加盟事務所が手掛けた建築物の中から、同協会連合会が優れた作品を毎年表彰。今回は最高の国土交通大臣賞が1点、優秀賞が7点、奨励賞が35点の計43点が選ばれた。

 同研究所の受賞作品は、03年9月に完成した寺院「日c」正宗・真実山・正法寺」(同市高盛町13)。鉄筋コンクリート造り地上2階、地下1階建てで、延べ床面積2600平方メートル。「街に開けた寺」「人々が集う寺」をコンセプトとし、一般住宅が並ぶ街の景観を壊さないために、住居、客殿、本殿がそれぞれ別々の建物に見えるように工夫。客殿から本殿への渡り廊下はガラス張りで。参詣人の様子が外からうかがえるのも評価されたという。

 設計は二本柳社長のほか、加藤邦基部長、佐藤喜彦さんが担当し、3年掛かりでデザインを練り上げたという。二本柳社長は「これからも函館にいい建物を残していきたい」といい、「次は大臣賞を取れれば」と意欲を見せていた。

提供 - 函館新聞社



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