石油製品11月から値上げ、ガソリン125円台突入も

update 2004/10/31 18:44

 11月から石油元売り各社の卸値が上がることを受け、函館市内のガソリンスタンドでも、ガソリンや灯油の小売価格を1リットル「当たり2―3円引き上げる見通しだ。1リットル当たりの価格はレギュラーガソリンが125円台、灯油は60円の大台に突入する店舗もあるとみられ、冬を迎え、家計への影響が懸念される。運送業界各社も料金の見直しを迫られるなど、止まらない原油高騰の波が道南経済をもじわじわと圧迫し始めている。

 10月の市内の石油製品小売価格1リットル当たりの平均価格は、レギュラーガソリン122・9円、灯油55・58円。すでに前年同月比22・49円増と高騰しており、11月からはさらに上がる。

 今回の卸値の値上げ幅は、1リットル当たり1・9―2・3円。函館地方石油業協同組合の遠藤紘司理事長は「これまでは企業努力で上げ控えてきた部分もあるが限界。各社とも卸値をそのまま反映し、2―3円は上げる」と予測する。値上げを決めた小売店も多いが、病院や企業などの大口取引先への理解呼び掛けに時間を要するため、変化があるのは11月上旬からという。

 運輸業界も厳しい状況。引っ越しの函館運送(同市西桔梗町589)は「コストアップにつながるので、年末まで続くのであれば何らかの策を考える」と様子を見守る。ハクセン貨物運送(同521)は「消耗品のタイヤ価格にも響くので利益が減る。運送料の値上げは予定していないが、上げたい気持ちはある」と打ち明ける。

 また、日本航空(JAL)グループは、2005年1月11日搭乗分からの国内線に「燃油特別付加運賃」を設定。値下がりした場合の廃止条件を付けた上で、通常の運賃に200―300円上乗せする方針。(小泉まや・宮木佳奈美)

提供 - 函館新聞社



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