テロ対策訓練
update 2004/10/28 11:05
改正SOLAS条約(ソーラス=海上人命安全条約)の発効を受けて27日、函館港港町ふ頭で国際テロを想定した初めての訓練が行われた。函館港保安委員会(委員長・里見滋市港湾空港部長)に加盟する市や函館海保、道警函館方面本部など16団体が参加し、事件発生時の役割分担や連携などについて確認した。
参加者は約240人で、船舶7隻、車両20台を使用。係留中の船に爆破予告があり、この船に爆発物を所持するテロリストが侵入した想定でスタートした。
参加者は乗組員を船外へ素早く誘導。船内では爆発による火災が発生し、駆けつけた消防車両が消火に当たった。
海保の巡視艇などは不審船を追跡。武装した警察官は火災のあった船に潜んでいたテロリストを追い詰め取り押さえたほか、専用車両で残る爆発物を除去した。
里見部長は訓練後、「初回としてはよくできた。ただ、細部については工夫の余地があり、今後、それぞれが改善を図ってほしい」と話した。
7月の同条約改正により、同港の万代・港町両ふ頭は重要国際ふ頭、国際水域に指定された。テロ対策が義務付けられ、両ふ頭では外航船の接岸時、出入りが制限されるほか、市が両ふ頭に保安用のフェンスや照明を設置し、警戒を強化。監視カメラも年内に取り付けられる予定。
提供 - 函館新聞社
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