9月の雇用情勢

update 2004/10/28 11:04

 函館公共職業安定所が27日に発表した9月の渡島・檜山管内雇用情勢によると、求職者1人に対する求人数を示す月間有効求人倍率は、前年同月比0・04ポイント増の0・52倍と、5カ月連続で前年を上回った。1997年8月以来約7年ぶりの水準だが、パート求人や道外就労が押し上げているのが実情。同職安は「雇用環境は改善傾向が続いているが、依然厳しい」との見方を崩していない。

 月間有効求職者数は9640人と同5・6%減少し、月間有効求人は5040人と同2・9%増加し、有効求人倍率が上昇した。パートの割合は、同3ポイント増の35・0%に上った。

 新規では、求職者数が同6・7%減の2241人、求人数が同3・6減%の2115人。先行指数となる新規有効求人倍率は、同0・03ポイント上昇の0・90倍で6カ月連続のプラスだが、道外就労は、1社から5人以上の求人が出たケースだけでも同8・7倍の174人。地元での就職を希望する求職者との乖離(かいり)が生じている。

 新規求人を産業別でみると、製造業と建設業がプラスで、それぞれ同12・0%増の261人、11・5%増の214人。そのほかは前年割れで、サービス業が同7・9%減の833人、卸売・小売業、飲食店が同3・2%減の611人だった。

提供 - 函館新聞社



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