市の高齢者向けリフォーム融資制度、利用低調

update 2004/10/26 10:09

 函館市が本年度から内容を大幅に改めた高齢者向けのリフォーム融資制度「いきいき住まい改良資金」の利用が低調だ。住宅金融公庫よりも金利が低く、返済期間中の利率変動もないなど、利用者にはメリットの多い制度だが、これまでのところ申し込みは1件にとどまっている。

 市は同制度について本年度、対象年齢の引き下げや、償還期間の延長、融資限度額の引き上げなど、内容を大きく変更した。金利は同公庫の基準金利から1・35%を差し引いた額で、上限も3%。最大800万円まで融資し、償還は25年以内。返済中の利率変動もないなど、利用者の使いやすさに配慮した制度になっている。

 利用が伸びない原因について、市建築指導課は「景気の低迷により、数百万円単位の本格的なリフォームが手控えられているほか、民間金融機関の商品充実などが背景にあるのでは」とみている。

 ただ、制度そのものに対する関心は高く、昨年度全体で37件だった問い合わせ件数が、本年度は9月末までの6カ月で42件。年度当初に1000部用意したパンフレットもすべてなくなり、増刷したほどだ。

 同課は「リフォーム需要は今後、伸びていくとみている。景気の回復などに合わせ、制度利用も増えるとみられ、市民へのPRを一層強化し、利用を促したい」と話している。

 本年度の申し込み受け付けは12月30日まで。問い合わせは同課TEL21・3391、市住宅都市施設公社TEL40・3607。

提供 - 函館新聞社



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