市、交通死亡事故多発警報発令

update 2004/10/26 10:08

 函館市は、6月に施行した市交通安全条例に基づき、初の「交通死亡事故多発警報」を市内全域に発令し、事故抑止を図る。発令期間は26日から11月4日までの10日間。交通・輸送・自動車販売などの関係団体に事故防止への協力を呼び掛け、広報車を走らせ市民に交通安全を訴える。

 同警報の発令に関する要綱では、1カ月(1日から末日)に3人以上が交通事故で亡くなった場合に発令できる規定となっている。

 市内では、16日に石崎町の国道278号で乗用車と軽乗用車が衝突して2人が死亡。23日には五稜郭町の市道で歩行者が乗用車にはねられ、亡くなり、10月の交通事故死者が3人に上った。

 市は、関係団体や行政機関など30カ所に発令通知を送付。市役所本庁舎と3支所内に横断幕を掲げ、シートベルトの着用やスピードダウンなどを呼び掛ける。事故現場には死亡事故発生場所を知らせる看板を設置する。広報車は市内を巡回し、運転者、歩行者、自転車利用者にそれぞれ注意を促す。

 24日現在の市内の交通事故による死亡者は9人で、昨年1年間の死者数に並んでいる。市市民部は「警報によって市民の方が交通事故に気を付け、その結果死亡事故が1件でも減少すれば」と話している。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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