函館市民オペラ、本番間近

update 2004/10/25 10:16

 函館市民オペラの会(山崎文雄会長)の2004年度オペラ公演が11月4、5の両日、函館市芸術ホールで開かれる。14回目となる今回は、11月1日から始まる市民文化祭の舞台芸術部門のひとつとして開催。ヴェルディ不朽の名作と言われる「トロヴァトーレ―『吟遊詩人』―」を上演する。出演するキャストやオーケストラのメンバー、裏方らは舞台の成功を誓いながら追い込みのけいこに励んでいる。

 公演は4幕8場(公演時間2時間40分)。「トロヴァトーレ」は、15世紀初頭のスペインでの物語。宮廷の女官、レオノーラをめぐり、主人公の吟遊詩人、マンリーコとルーナ伯爵が恋敵として争い、マンリーコの育ての親、アズチェーナは宮廷への復しゅう心を燃やす…。

 悲劇で終わる物語だが、登場人物をめぐる愛情やねたみ、憎悪が複雑に絡み、見ごたえのある作品に仕上がっている。

 マンリーコ役(テノール)は、大村義美さん(4日)と前田治さん(5日)のダブルキャスト。レオノーラ(ソプラノ)は島聖子さん(4日)と次藤正代さん(5日)が演じる。アズチェーナ(メゾソプラノ)は石丸典子さん、ルーナ伯爵(バリトン)は戸田真志さん、ルーナ伯爵の近衛隊長、フェルナンド(バス)は青木靖典さん(4日)と井上治さん(5日)、レオノーラの侍女、イネス(メゾソプラノ、ソプラノ)は水島真澄さん(4日)と三浦亜沙美さん(5日)、アズチェーナの部下、ルイス(テノール)は三井大樹さんがそれぞれ務める。指揮は宍戸雄一さん、演出は中村勝雄さん。

 6月からオーケストラ、キャストに分かれて練習を重ね、このほど合同での通し練習を実施。出演者はオーケストラをバックに、本番さながらの緊張感で臨んでいた。

 音楽監督の大阪吉明さんは「物語も複雑で音楽そのものが難しい。残り時間はわずかとなったが本番までに仕上げていきたい」と気持ちを引き締めている。公演前の11月2、3の両日は、会場の芸術ホールでゲネプロ(総練習)を行い、本番に臨む。

 両日とも午後6時半開演。入場は指定席2500円、自由席2000円。当日は500円増し。チケットは松柏堂プレイガイド各店、市民会館、同ホールで扱っている。

 問い合わせは市文化・スポーツ振興財団TEL57・3111。

提供 - 函館新聞社



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