市教委所管施設、来月１日から全面禁煙実施

update 2004/10/24 16:50

　函館市教育委員会は１１月１日から、市民会館大ホールや市民体育館など、所管する施設１０カ所を全面禁煙とする。これらの施設は、空気清浄機を設置して喫煙コーナーを設けて分煙していたが、仕切りがなく、「分煙が不十分」という利用者からの意見があり、実施に踏み切る。

　市や市教委は、公共施設での受動喫煙防止などが盛り込まれた健康増進法（２００３年５月施行）の規定に合うよう、２０００年度から順次、市役所をはじめとする関連施設に空気清浄機を導入し、分煙化を進めてきた。しかし、時間帯によって人の出入りが集中する市民会館や芸術ホールなどでは、来館者が一斉に喫煙コーナーに集まり、周囲にも煙が充満する状況となっていた。

　市民会館大ホールでは、囲いの上部から煙を吸い取る分煙ブースを０１年度に設置。しかし、年１回開かれる利用者懇談会で、「個室を設けて完全分煙にするか、全面禁煙にしてほしい」という要望があり、０４年度には市民プールや体育館、芸術ホールの各利用者懇談会でも同様の要望が出た。

　市教委は、空気清浄機の増設または個室の整備を検討したが、「どちらも経費が掛かり、個室についてはスペースの問題もある」（市教委）ことから、全面禁煙とした。当初は来年度からの実施を目指していたが、「苦情に少しでも早く対応したい」（同）と周知期間を短くし、早期の実施を実現する。


　１１月から禁煙となる施設は次の通り。

　▽図書館本館、千歳図書室、公民館、亀田公民館、南北海道教育センター、青少年研修センター（ふるる函館）、市民会館大ホール棟、芸術ホール、市民体育館、市民プール

提供 - 函館新聞社

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