高校生就職内定率、9月30日現在で過去最低を更新

update 2004/10/22 11:31

 来春、渡島・檜山管内の高校を卒業する生徒たちの9月末現在の就職内定率は13・4%にとどまり、過去最低となったことが函館公共職業安定所の調べで分かった。同日現在の全道の内定率は2年連続上昇の14・7%で、道南の高卒者を取り巻く厳しい就職環境があらためて浮き彫りになった。

 同所によると、就職希望者1425人に対し、求人数は前年同期比10・0%減の601人で、求人倍率も同0・05ポイント下がり、0・42倍。内定率は過去最低だった2002年同期の13・6%を割り込み13・4%となった。

 このうち、求人数では、道外が同2・1%減の232人にとどまったのに対し、両管内が同14・0%減の282人、道内(両管内除く)が同15・5%減の87人。生徒の80%以上が就職を希望する両管内・道内からの求人の少なさが目立っている。

 業種別の求人数では、製造業が同23・8%減の115人、飲食店・宿泊業が同21・3%減の107人など、総じて低調。ただ、卸売・小売業が同3・8%増の137人、金融・保険業が同4・5%増の23人になるなど、一部業種では改善がみられた。

 同所は「内定率の落ち込みは、全国・全道と比べ、道南の景気回復が依然として進んでいない現状の表れ」と分析。その上で「非常に厳しい状況ではあるが、最終的には昨年度末の内定率82・3%と同等の水準に近付けたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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