「市文化賞」に千葉さん、竹田さん
update 2004/10/20 15:43
函館市文化賞審議会(座長・井上博司市長)は19日、函館市の文化発展に寄与した個人や団体に贈る「市文化賞」の本年度受賞者を発表した。芸術分野からは書家の千葉喜彦(号・軒岳)さん(66)=東山2=を、科学分野からは、北海道写真史料保存会会長で眼鏡店を営む竹田又平さん(89)=日吉町2=を選んだ。贈呈式は11月3日午前11時から市民会館小ホールで行われる。
千葉さんは上磯町出身。道学芸大函館分校を卒業後、教職に就きながら書道の普及、発展に尽力してきた。文化勲章を受章した松前町出身の書家、故・金子鴎亭氏に師事。77年に北海道書道展大賞、79年に創玄書道展大賞を受けたほか、日展に5度入選した。時流に注目して自分の言葉でその感動を書にするという斬新な発想、独特のリズムと技法から生まれる造形美は、全国的に注目された。85年に毎日書道展審査会員に推挙。
函館書藝社理事長、北海道創玄代表などを歴任し、02年には北海道文化奨励賞を受賞。市文化団体協議会の会長も2期4年務め、函館市の文化、芸術の向上に尽力した。
竹田さんは木古内町出身。31年3月樺太公立知取工業補修学校卒業後、函館市内の外村時計店に勤務。45年からカメラや眼鏡販売の営業に携わりながら函館や道南一帯のアマチュアカメラマン育成に努めてきた。82年には北海道写真史料保存会を設立、会長を務めながら貴重な写真収集にも努めてきた。
95年には函館写真歴史館(元町公園内)の開館に協力し、同保存会所蔵の大型カメラを寄託展示。市制施行80周年の02年には同保存会設立20周年記念とあわせ、「ふるさと回想 写真集」を出版。ことしは同歴史館1階に小型カメラ展示コーナーを設置したほか、函館市に寄託展示していた同保存会所蔵の大型カメラ、機材など約1500点(約2000万円相当)を同市に一括寄贈した。
受賞に千葉さんは「生涯現役。これからも書にかかわっていきたい」、竹田さんも「これまでやってきたことが認められ励みになります」と話している。
提供 - 函館新聞社
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