木古内高校同窓会が母校存続に向けPR活動

update 2004/10/20 15:43

 【木古内】母校をマチに残して―。木古内高校の卒業生有志が、同高の存続に向けて動き出した。中学3年生への家庭訪問などで同高をPRし、町内からの進学者増を狙う。いずれは町ぐるみでの支援につなげ、生徒数減少による同校の間口減に“待った”をかけたい考えだ。

 活動は同窓会(近藤攻会長)、木古内町商工会(木元護会長)の関係者20人でスタート。同校の存続については10年ほど前に発足した木古内高校振興対策委員会(会長・大森伊佐緒町長)で話し合いが続けられてきたが、具体的な行動に至らなかった。

 有志は8月中旬、来春に中学校卒業を控える町内の中学3年生50人の自宅を手分けして訪問。本人や親に直接、同校のカリキュラムや教諭紹介を盛り込んだパンフレットを配り、高い進学・就職率など同高の良さを伝えてきた。

 このほか、同窓会と商工会は共同出資で町内2カ所に、同校の教育目標を記した看板を設置。JR木古内駅舎に垂れ幕も付ける予定だ。地元にある高校の存在を町民に再認識してもらい、町ぐるみで同校への支援態勢を取りたい考え。

 各中学校では、進学先を最終的に決定する時期にさしかかっており、有志は再度、家庭訪問を実施中。町商工会の木元会長は「経済的に余裕がなく、自宅から通える地元の高校を頼りにしている家庭もある。高校の存在が町の経済に与える影響を考え、今後も取り組みを続けたい」としている。

 同高は普通、商業科を各1間口持ち、現在、全校生徒は115人。函館大学との高大連携や資格取得、進路指導に力を入れる一方、大学への推薦入学枠も充実。昨年度は卒業生全員が進学、就職を決めるなど、一定の成果を挙げている。

 だが近年、町内からの同高進学率は、函館市内の高校などに押され、3―4割と低調。本年度の入学者数は、定員の80人を割り込み、42人にとどまった。

 道教委は昨年6月に発表した「公立高等学校配置の見通し」の中で、旧・渡島第2学区にあたる木古内、知内、福島商業、松前4高の計8間口を、2007年度までに、1―2削減が必要との方針を示している。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです