女子8人制サッカーJFAレディースで函館選抜初優勝
update 2004/10/19 10:32
このほど札幌で行われた、女子サッカーの8人制大会のJFAレディース/ガールズサッカーフェスティバル2004北海道〜2004FIFAワールドカップTM記念事業〜で、函館選抜が優勝した。メンバー全員が8人制の大会未経験で、事前練習も1回もできないなどの障害もあった。が、FW岩谷恵理(BPキルティ)を軸にした多彩な攻撃で得点を重ね、強豪札幌勢などを破り、見事頂点に立った。
大会は2002年の日韓共催W杯を記念し、女子サッカーの普及を目的に、12歳以上の女子選手を対象に開催。昨年度は準備期間が短く、札幌地区のチームによるPK合戦のような内容だったが、ことしは大会形式で初めて実施。全道各地から10チームが出場し、トーナメント戦で争った。
函館選抜はBPキルティ、函稜北、上磯ジュニアFCピュアエースの3チームから、中学生から一般までの14人を招集。だが、大会前に3回ほど予定していた合同練習は、悪天候などですべて中止に。また、仕事などの都合で当日エントリーしたのは9人と、交代もままならないぎりぎりの人数で、「正直、不安を抱えて臨んだ」(朝倉宣明監督)。
「ぶっつけ本番」の前に、朝倉監督が出した指示は、前線の岩谷にボールを送った後、そのまま岩谷が持ち込まずにサイドなどに振り分け、攻撃パターンが増やすこと。他のチームが、FWがディフェンスの“網”にかかったのに対し、函館選抜は得点アップにつながった。
2回戦・強豪のJシーガル(札幌)戦では残り1分まで0―1と苦しい試合だったが、河野沙夜花(BPキルティ)のCKに岩谷が頭で合わせて同点に持ち込み、PK戦で9―8の末勝利。激戦を制して波に乗り、続く準決勝・HABATAKE(札幌)戦は4―1で快勝し、十勝選抜U―20との決勝では7―0の圧勝で頂点に立った。
選手の能力が逆境を上回った言える優勝に、朝倉監督は「選手1人ひとりの経験が生きた結果」と笑顔を見せる。「今後の大会でも生かしてほしい」と、函館勢女子の飛躍に期待していた。
提供 - 函館新聞社
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