病院内で携帯電話が解禁の動き

update 2004/10/17 12:49

 病院内での携帯電話使用解禁の動きが全国的に広がる中、市内の函館中央病院(橋本友幸院長、病床数600床)が一部で使用できるようにするなど、道南でも解禁の動きが広がりつつある。一定の距離を保てば、医療機器への影響がないと考えられるようになったためだ。入院患者のストレス軽減にもつながり、今後、多くの病院で解禁するとみられる。

 函館中央病院はこれまで、心電図や点滴などの医療機器が誤作動する恐れがあることから、院内での使用を全面的に禁止していた。しかし、道外の公立病院などで使用解禁が進んでいることを受け、医療機器メーカー5社に問い合わせた。その結果、「20センチ以上離せば基本的には問題ない」との回答を得、9月1日から使用を認めている。

 中央棟1階東側廊下の一部約7平方メートルで、テープで仕切っている。院内全面禁煙となった4月1日まで、喫煙コーナーとして使用されていた。外来患者も利用でき、利用時間は午前6時―午後9時で、マナーモードでの利用に限られる。

 同病院によると、利用者のほとんどが入院患者で、開設後、「場所を広くしてほしい」「病棟でも使用できるようにしてほしい」などの要望が寄せられているという。

 今後は安全面に配慮した上で、デイルームの一部での使用や外来患者向けコーナーの新設、現スペースの拡大なども検討していく。橋本院長は「患者のメリットになるのであれば、モバイルでのパソコン使用もできるようにしたい」と、さらなるニーズにも応える考え。

 同市内では、函館五稜郭病院で「検討を進めている」ほか、「利便性を考えて、検討したい」(市立函館病院)、「今後、検討することになるだろう」(医師会病院)など、各病院で検討する動きが見られる。

提供 - 函館新聞社



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