高橋知事が青函トンネル視察
update 2004/10/16 10:52
道新幹線の来年度着工に向け、高橋はるみ知事は15日、青森県庁で三村申吾知事に協力を要請した後、知事就任後初めて、青函トンネルを視察した。
吉岡海底駅を訪れた高橋知事は、JR北海道の坂本眞一会長や鉄道建設・運輸施設整備支援機構の菊池一成・札幌工事事務所長から、「新幹線規格」で造られたトンネル構造のほか、新幹線用のレール敷設や架線移設といった追加工事の必要性などの説明を受けた。
高橋知事は「青函トンネルは新幹線が通ることが前提となっている。トンネルをつくった先人のためにも、道新幹線を開通させたい」と意欲を見せた。その上で、「財政問題やトンネル工事の進め方など、青森県と心を一つにして、国や関係機関と協議したい」と述べ、道新幹線着工で新たな財政負担を強いられる青森県と連携を深める考えを示した。
青森県は、新青森―新函館間の総工費約5000億円のうち、約700億円の財政負担が求められている。工事中の八戸―新青森間(同約4600億円)の負担(約1500億円)もあり、道新幹線の着工でさらに財政負担が増えることへの抵抗がある。そのため、高橋知事は同日、青森県庁に三村知事を訪ねた。
高橋知事は「三村知事が『道と北東北の共同の文化・経済圏のため、一緒に協力していきましょう』と言った」と、30分にわたる会談についての手応えを話した。(金澤)
提供 - 函館新聞社
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