五稜郭観光駐車場、利用実績大きく下回る

update 2004/10/14 10:10

　函館市の桜井健治商工観光部長は１３日、五稜郭観光駐車場（同市五稜郭町２７、函館土現事業課跡地）の昨年度利用実績が、当初見込みを大きく下回ったことを明らかにした。しかし、五稜郭公園の裏口駐車スペースはいずれ閉鎖されることが確実で、市観光課は「来園者向けの駐車場の確保は不可避。現状は確かに苦戦を強いられているが、将来的には一定の利用が見込める」などと説明している。

　市議会決算特別委員会（阿部善一委員長）で熊坂成剛氏(民主市民ネット)の質問に答えた。

　同駐車場は昨年４月の開設。初年度の利用台数は１万８３９３台、収入に当たる利用料は５３９万円で、当初見込みの５万４５００台、１６３５万円の３分の１の実績にとどまった。

　同駐車場の運営には、借地料や維持管理の委託料など、年間約１７００万円が必要。見込み通りの利用があれば、収支のバランスは保たれるが、昨年度は実質１０００万円以上の赤字になった。

　利用が伸び悩んだ背景には、市民や観光客の認知度が低かったことに加え、同駐車場の向かいにある渡島支庁跡地が無料駐車スペースとして開放されたことなどもあるとみられる。

　本年度は９月末現在で昨年度全体の実績を上回る１万８８８８台が利用。当初見込みの水準とは依然、隔たりがあるが、徐々に状況が改善している兆しも見られる。

　同課は市の観光マップや旅行雑誌への掲載など、利用を呼びかけるＰＲを強化し、赤字額の圧縮に努める考えだ。

提供 - 函館新聞社

前のページにもどる　　 ニュースをもっと読む

ご注意：
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。