JR交通アンケート

update 2004/10/14 10:10

 函館から札幌に向かう交通機関として自家用車を利用している人が58・0%に上ることが13日、JR北海道の調べで、明らかになった。旭川、帯広、釧路、室蘭の道内主要5都市の中で、最も利用率が高く、飛行機が他都市で利用がなかったのに対し1・3%の利用が確認された。JRの利用は39・3%。JRにとり、競合の激しい地区であることが、あらためて浮き彫りとなった。

 JRの「快適性」「利便性」「快速性」の向上を図ろうと、4月21日から5月6日に掛け、道内12都市で調査を実施。過去1年間、札幌とそのほかの居住地を移動した20―64歳の2164人に尋ねた。

 それによると、函館―札幌間の利用交通機関・移動手段は、JRが39・3%で、自家用車を18・7ポイント下回った。5都市との比較では、帯広(46・0%)、釧路(45・3%)に次ぐ3番目。バスは、飛行機と同じ1・3%で、室蘭(15・0%)、旭川(7・3%)、帯広(2・0%)に続き4番目となった。

 特急の平均所要時間については、札幌―函館間が現在、平均で3時間21分だが、希望は2時間35分。便数は現状より2・3往復多い13・3往復を望んでいる。

 この調査を踏まえ、同社は、道内特急列車の全面禁煙化など、サービス向上に着手することを表明。函館関連では、函館―札幌間を結ぶ特急「スーパー北斗」と「北斗」の所要時間約40分差を解消するため、北斗の車両を改造し、最高速度を120キロから130キロに引き上げる考え。いずれも具体的な時期は明言していないが、昨年12月に運行を開始し、順調に利用者を伸ばしている函館―八戸間の特急「スーパー白鳥」も増便する方針だ。

提供 - 函館新聞社



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