来月30日「草の乱」自主上映
update 2004/10/10 14:50
埼玉県秩父地方で農民が武装蜂起した「秩父事件」の120周年を記念した映画「草の乱」(神山征二郎監督)が、11月30日に函館市内で上映されることになった。市民による「函館上映実行委員会」が8日までに発足。今月14日には試写会を行うほか、神山監督の「シネマトーク」なども企画している。
秩父事件は1884(明治17)年11月、明治政府の増税策などで困窮した農民らが蜂起した事件。1万人が立ち上がり、3000人余りが処罰された。懲役9年を受けた小柏常次郎がその後、今金町御影に移り住むなど、道内とのゆかりも少なくない。映画化は神山監督が30年間温め続けた構想で、約4億3000万円の市民出資で制作したという。
道内での劇場上映は札幌市の「スガイシネプレックス札幌劇場」のみで、23日から。帯広、釧路、滝川、深川、旭川、函館の6市で自主上映される。
函館上映実行委の呼び掛け人には62人が賛同し、代表に清野きみ・道教大名誉教授が就いた。上映は11月30日に函館市民会館大ホールで3回予定。入場料は前売りで大人1300円、中高生と60歳以上1000円に設定し、延べ1600人の入場を見込んでいる。
10月14日午後6時半からは、市芸術ホールで上映協力者を募るための試写会(入場無料)を開催。同24日には函館白百合中で神山監督と小柏役の石田信之さんによる「シネマトーク」(入場料800円)を企画した。清野代表は「非常に面白い映画だと思う。多くの人に見てもらいたい」と来場を呼び掛けている。
問い合わせは同実行委事務局TEL31・0010。
提供 - 函館新聞社
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