神山茂賞に八雲町出身の郷土史研究家、高木崇世芝さん

update 2004/10/9 13:32

 発掘、収集、出版などで優れた功績を残した郷土史研究者を顕彰する2004年度の神山茂賞に、日本古地図学会会員で、北海道史研究協議会監事の高木崇世芝(たかよし)さん(66)=札幌市在住=が選ばれた。奨励賞は該当者がいなかった。8日、同賞選考委員会(安東璋二委員長)が発表した。

 高木さんは八雲町生まれ。1956年金澤美術工芸大学に入学したころから古地図に関心を深め、以後江戸から明治にかけて作製された北方圏地図の研究や収集に取り組んできた。

 小学校や中学校の教職に就きながら全国各地の図書館や博物館などに赴き、所蔵されている北方地図の調査を地道に続けてきたほか、多数の論文を発表。「北海道の古地図」「松浦武四郎『刊行本』書誌」など著書を4冊出版しているほか、「森町史」や「角川日本地名大辞典」などの著作にも携わってきた。

 同委員会は「北方図に関する調査研究は貴重なこと。郷土史研究に大きな事跡を残している」と授賞理由を述べた。

 受賞した高木さんは「札幌に引っ越して受賞するとは思っていなかったので驚いている。感激です」と喜びを話していた。

 贈呈式は11月7日午前11時から函館市末広町の五島軒本店で行われる。

提供 - 函館新聞社



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