鹿部町、渡島東部消防事務組合の解散に伴い南渡島に加入の意向

update 2004/10/7 10:20

 【鹿部】鹿部町は12月1日をめどに、上磯町、七飯町、大野町で構成する南渡島消防事務組合(管理者・海老澤順三上磯町長)に加入する意向を固め、6日までに関係各町に申し入れた。戸井町、恵山町、椴法華村、南茅部町、砂原町と組織している渡島東部消防事務組合が、函館市と渡島東部4町村の合併で11月30日に解散するため。加入には各町議会の議決が必要となるが、同町は七飯町との合併協議が破談に追い込まれており、七飯町議会の対応が焦点となりそうだ。

 合併後に隣接する形となる函館市消防本部や、同じく隣接する砂原町と合併する森町の消防本部に業務を委託した場合に指揮・監督権を失うことに加え、火山活動の続く駒ケ岳を抱える関係から、同町は指揮・監督権の保持が不可欠としている。

 さらに、国や道が広域消防の導入を促進している点も合わせ、今回の判断に至った。

 同町が南渡島組合に加入するには、各町議会の議決が必要。上磯など構成3町は6日、同町の申し入れを受けて助役レベルで協議を開始、各町議会に鹿部の意向を伝えることを確認している。管理者の上磯町は「鹿部が単独運営するよりは、南渡島でやっていくのがベターではないか」と話している。

 ただ、同町は昨年から進めていた七飯町との合併協議に関し、新市の名称などをめぐる七飯町議会への不信感から協議終了を決めた経緯があり、申し入れを受ける側の七飯町議会がどのような対応を取るのか、注目を集めそうだ。

 鹿部町は各町議会で否決された場合に「単独の消防条例を制定したい」としており、当面、単独運営でしのぎながら、函館や森などとの連携を模索する考えだ。

提供 - 函館新聞社



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