山ブドウ採りで行方不明の男性無事救助
update 2004/10/7 10:18
【上ノ国】上ノ国町宮越の道有林で、山ブドウ採りに行くと連絡したまま4日朝から行方不明になっていた、函館市神山1の8の5、無職、工藤忠治さん(75)は6日午前11時35分ごろ、捜索していた道警航空隊のヘリコプターに発見され、約54時間ぶりに救出された。
江差署などによると、救出された現場は、4日夜に工藤さんの車が見つかった地点から南東に約2・6キロ離れた、上ノ沢下右股川上流の国有林。ヘリに向かって白い帽子を振って助けを求めていた。地上に降りた航空隊員が工藤さんを抱きかかえて機内に収容、道立江差病院に搬送した。寒さや空腹で衰弱しているがけがはなかった。
同署の調べでは、工藤さんは4日午前6時すぎ、同町の宮越内林道の終点から、険しいがけがある屏風(びょうぶ)岩周辺の道有林に入った。キノコ採りに夢中になり、車と反対方向の同川流域に迷い込んだ。沢水やキノコで空腹をしのぎ、夜は持っていたナタで寝床を作り、ササの葉をかぶり暖を取った。5日午後には捜索のヘリに気付き、発見されやすいよう見通しが利く沢を下りながら移動したという。
5日夜の現場付近は雨が降り、気温も低下した。工藤さんは家族らに「もう1日発見が遅ければ駄目だと思った。多くの人に迷惑を掛けて申し訳ない」と話しているという。
地上では6日朝から町役場、警察、消防、陸上自衛隊など約250人の態勢で、車が発見された場所を中心に捜索を続けていた。
提供 - 函館新聞社
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