水泳の日本マスターズで吉野さんが2冠達成

update 2004/10/6 11:06

 このほど福島県で行われた水泳の日本マスターズ2004で、函館市の吉野研朗さん(39)が、35歳―44歳部門の200メートル個人メドレーと北海道チームのメンバーとして出場したメドレーリレーで優勝するなど、活躍した。特に道代表の一員として平泳ぎで出たメドレーリレーでは、入念な事前練習の成果を発揮し大幅リードでの優勝に貢献、「大舞台で力を出し尽くすことができた」と満足の表情を浮かべている。

 同大会には、吉野さんほか札幌や小樽などから8人が出場。ことしから、出場要件が40歳以上から35歳以上に引き下げられ、吉野さんにとっては初出場だった。吉野さんはリレーと個人メドレーの2冠のほか、50メートル平泳ぎ、100メートル平泳ぎでも2位に入った。

 リレー選手は背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、自由形の各種目の道記録保持者が選抜され、平泳ぎで記録を持つ吉野さんも半年ほど前に出場が決まり、週に5、6回、市内のスイミングクラブでみっちり泳ぎ、全国の舞台を待った。

 吉野さんは800メートル、1500メートルの中長距離が専門で、リレーの50メートルに向けてダッシュ力を強化。普段の練習では3000―4000メートルほどの泳ぎ込みをこなすが、距離を2000メートルほどに減らし、その分スピードを上げるなど“短距離決戦”に備えた。

 リレーは8地区による一発決勝。背泳ぎの第1泳者からきん差の2位で引き継いだ吉野さんは、トップに出て差を引き離した。リードは第3泳者のバタフライ、アンカーのクロールでも守られ、2位に3秒以上の差をつける2分01秒68のタイムで見事優勝を勝ち取った。

 「長距離の経験が生きて、最後までばてずに納得の泳ぎができた」と会心のレースににっこり。「個人メドレーも練習したが、北海道チームの名前を背負って、皆でつかんだ優勝の喜びは格別だった」と、賞状と金のカフスボタンを手に充実感を漂わす。

 来月下旬には札幌でマスターズの全道大会があり、チームメートと記録を争うことになりそう。「全国での貴重な経験を生かして仲間にチャレンジしたい」。笑顔でさらなる意欲を燃やしている。

提供 - 函館新聞社



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