市立函館病院、患者数の落ち込み続く
update 2004/10/4 10:04
市立函館病院で患者数の落ち込みが続いている。同院が現在地へ移転後、通年で診療した2001年度以降、2年連続で入院・外来とも減少した。患者数が思うように伸びず、経営面でも苦戦が強いられており、同院は患者の確保を含めたアクションプランの作成など、改善策の構築を急いでいる。
03年度の事業概要で明らかになった。
同院が函館市弥生町から同市港町1へ移転したのは00年10月。通年で診察した01年度は、患者数が入院27万9896人、通院40万701人で、ともに移転前の実績を上回った。
ただ、02年度は入院27万2728人(前年度比2・6%減)、外来38万9666人(同2・8%減)へ減少。03年度も入院26万5649人(同2・6%減)、外来36万7827人(同5・6%減)にとどまった。
診療科別では19科目のうち、入院で神経内科、泌尿器科、産婦人科、耳鼻咽喉(いんこう)科、外来で外科、皮膚科、産婦人科、放射線科が2年連続で増加。しかし、残る科目はおおむね減少傾向で、病院全体としての患者数は落ち込んでいる。
患者数の減少は経営全般の問題と関連し、9月の定例市議会でも取り上げられた。同院は院内のワーキンググループを中心に本年度、経営の立て直し策となるアクションプランをまとめる。この中で、他院から治療のため転院する紹介患者の確保策の強化など、患者数の減少に歯止めをかける方策についても打ち出す方針。
提供 - 函館新聞社
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