子ども歌舞伎本公演終了/観客から掛け声盛んに
update 2004/10/4 10:03
函館子ども歌舞伎(市川団四郎主宰)の6度目の自主公演(函館子ども歌舞伎後援会主催)が3日、函館市民会館で開かれた。33人の団員たちが「鴬塚誉仇討『乞食の花婿』」「白浪五人男」「南都東大寺二月堂『良弁杉の由来』」「古典演劇十種の内(うち)所作事『戻り橋』」の4演目を上演し、大勢の市民を楽しませた。
序幕は、「鴬塚誉仇討『乞食の花婿』」を上演。大金持ちの娘が乞食の侍にほれた、痛快で楽しい芝居。中盤で主役を演じた団長の古川亜美さんと、娘の継母、環役の岩岸明日美さんが太鼓と鼓を実演し、会場からやんやの喝さい、まずは露払いの芝居を飾った。
続く「白波五人男」はほとんどが小学生低学年の団員。あどけなさが観客の心をつかみ、せりふを言い終わるたびに拍手が沸き起こった。
母子の30年ぶりの再会を泣きの芝居で魅せた「良弁杉の由来」、歌舞伎ならではの痛快な立ち回りを繰り広げた「戻り橋」と上演し、会場からは「よっ、ご両人」「待ってました」などの掛け声が盛んに飛びかった。
2年ぶりの自主公演。昨年5月には石川県小松市の全国子ども歌舞伎フェスティバル、ことし1月には東京の全国ふるさと歌舞伎フェスティバルに出演し、全国区で活躍するほどに成長した。
NHKエグゼクティブアナウンサーの葛西聖司さんが司会進行し、演目を紹介したり、出演者にインタビューするなどして盛り上げに一役買った。
「良弁杉の由来」の主役、良弁僧正役を演じた黒滝達也君は「きょうは良弁になりきって演じることができた」、僧正の母役を演じた古川麻衣さんも「老けた役は難しかったけど演じることができて良かった」と笑顔。
市川主宰は「函館という素晴らしい土地でここまで育てていただいた。お客さまの喜ぶ姿が励みになる」と感謝の言葉を述べていた。
提供 - 函館新聞社
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