“函館の顔”朝市建て替えへ

update 2004/10/2 10:41

 函館朝市の第一商業協同組合(井上敏広理事長)は1日までに、同組合員が店舗を構える棟を建て替えることを決めた。JR函館駅から最も近い建物で、11月上旬に着工し、2005年4月中旬ごろ完成する予定。総工費は約4億円で、新しい“函館の顔”として生まれ変わる。

 国の制度に準じて職員給与などを定めてきた市は、本年度と来年度の2カ年で、従来の国の寒冷地手当まで引き下げる予定だった。

 建て替えは、老朽化に伴う改築で、工事中は大半の店が休業する予定。現在営業する26店のうち、組合員は22店で、非組合員の4テナントと1組合員店が、建て替えとともに移転や廃業。新築後は、21店が軒を連ねる。

 新しい建物は、鉄筋コンクリート2階建て。1階部分は1000平方メートル、2階部分は500平方メートルで、現在より若干狭くなる。これまで2階は倉庫だったが、改築後は店舗としても開放する。外観は、西部地区にある和洋折衷の建築物の雰囲気を取り入れ、2階部分にバルコニーを設けるという。

 店舗スペースは30区画用意。1区画の広さは約25平方メートル。希望する7店が、2階の約22平方メートルも合わせて使用する。工事費用は、同組合の積立金と融資で賄う。月額テナント料を従来の1区画7万5000円から、ほぼ2倍の13万5000円に引き上げ、立て替え費用に充てる。

 建て替えの構想は10年ほど前からあったが、景気の悪化で一時凍結。現在進行中の市駅前土地区画整備事業で、周囲の街並みが次々と新しくなり、新築を決意した。井上理事長は「駅が新しくなったので、建て替えは当然。むしろ遅すぎた」と話しており、「朝市の顔としてお客さまを迎えたい」と意気込んでいる。

提供 - 函館新聞社



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