赤い羽根共同募金運動始まる

update 2004/10/2 10:40

 第58回赤い羽根共同募金運動が1日、全国一斉に始まった。函館にも午前8時に“善意の証し”となる赤い羽根が、中央共同募金会から空路で到着。函館空港で函館市共同募金会や共同募金会渡島支庁支会の関係者約30人が出席し、伝達式が行われた。街頭ではボランティアによる募金運動が展開され、道行く市民らが協力した。

 伝達式では、赤い羽根を運んだ全日空(ANA)の野崎彰司機長ら乗務員4人が、厚生労働大臣と中央共同募金会からから寄せられたメッセージを、函館市の西尾正範助役や渡島支庁の河合裕秋副支庁長、市共同募金会の山鼻節郎会長代行、共同募金会渡島支庁会の岩崎悦夫支会長に手渡した。続いて客室乗務員の女性が関係者に赤い羽根を胸に取り付けた後、運航乗務員4人に花束が贈られた。

 伝達式後、市共同募金会の山鼻会長代行ら約30人は午前10時半から早速、市内美原の長崎屋函館店前で街頭募金を行った。

 同店前でたすきを掛けた参加者は、募金箱を下げ、買い物に訪れた市民に協力を呼び掛けた。同運動に30年以上携わる山鼻会長代行は「年々募金総額が減り、助け合いの意識が薄れているのが残念。今年は各家庭から寄せられる戸別募金にも力を入れたい」と意欲を語った。募金活動に参加した函館出身の全日空客室乗務員、高橋りほさん(26)は「地元の人と触れ合えてうれしい。優しい気持ちを多く集めて社会福祉に役立てたい」と話していた。

 初日は市内47カ所で、約200人の関係者やボランティアが募金活動を行った。街頭募金は11日まで、市内のデパート前などで行われる。

 昨年度の渡島管内の募金実績は約6261万円で、今年の目標額は約7487万円。約8割が社会福祉協議会による福祉活動に充てられる。(鈴木 潤、宮木佳奈美)

提供 - 函館新聞社



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