きょうから函館税関「薬物銃器取り締まり強化月間」
update 2004/10/1 10:13
函館税関は10月1日から、「薬物および銃器取り締まり強化期間」を1カ月間設定し、拳銃や覚せい剤などの密輸に対する取り締まりを強化する。同税関管内で摘発した銃砲や不正薬物など「社会悪物品」の密輸事件は今年1月から8月までで、前年同期比2・4倍の17件と急増。同税関は函館港、函館空港などで検査態勢を強化し、“社会悪”の上陸を水際で阻止する考えだ。
同税関によると、銃砲や不正薬物など「社会悪物品」の密輸事件は2001年が17件、02年が14件、03年が11件。減少傾向をたどってきたのが一転、今年は8月までに、過去3年で最高だった01年に並んだ。このうち、函館港でも2件摘発している。
手口も一段と巧妙化し、小樽港に入港したロシア船からは寝室のテレビ台の下で拳銃用実包5発を発見。秋田・船川港ではロシア船乗組員のたばこの箱から、新聞紙に包んだ大麻2103グラムが見つかった。6月には道内で初めて、合成麻薬MDMAの持ち込みが新千歳空港で摘発されている。
同税関は10月の特別取り締まり期間中、外国貿易船の船舶検査や港のパトロールなどを強化。空港での入国検査などで、不正な持ち込みに警戒を強める。
同税関監視部の江草佳有紀管理課長は「覚せい剤など不正薬物が一般家庭の主婦や青少年層にまで広がっている。取り締まりを強化し、密輸を阻止することが国の安全につながる。密輸に関する情報を提供してほしい」と話している。
情報提供は同税関TEL40・4726、もしくは密輸ダイヤル(24時間受け付け)0120・461・961。
提供 - 函館新聞社
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