ANAが羽田線2便減/エアドゥに振り分けへ

update 2004/9/30 10:22

 全日本空輸(ANA)は29日までに、業務提携先の北海道国際航空(エア・ドゥ、札幌市)との函館―羽田線コードシェア(共同運航)に伴い、同路線を2便(往復)減便する方針を固めた。同日、函館の経済界や空港関係者に伝えた。エア・ドゥが1日2便運航する予定で、2社の合計便数は3月以降、現在と同じ4便となる見通し。

 同路線は現在、ANAが4便、日本航空(JAL)3便の計7便で運航しており、ANAがエア・ドゥに2便を振り分ける格好。関係者によると、減便した機材は、収益性の高い主要幹線に充てるもようで、羽田空港発着枠を確保するため、函館に参入したかったエア・ドゥとの思惑が一致したという。

 ANAは昨年1日5便体制だったが、JALと日本エアシステム(JAS)の完全統合に対抗し、幹線を増便するため、4月から減便。1月から8月までの累計利用客数は、前年同期比12・4%減の49万9400人と二けた台の落ち込みとなっている。

 今回の減便は、エア・ドゥ参入によるANA減便を懸念する声が、函館で広がっていた中での出来事。地元の反発を招きかねない情勢だ。

提供 - 函館新聞社



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