あれから半世紀、犠牲者のめい福祈り洞爺丸台風慰霊祭
update 2004/9/27 10:08
【上磯】洞爺丸台風事故(1954年9月26日)の犠牲者をしのぶ慰霊祭が、祥月命日の26日午前10時から上磯町七重浜の慰霊碑前で行われた。遺族ら約100人が出席し、未曽有の大惨事となった半世紀前の事故を思い起こし、犠牲者のめい福を祈った。
慰霊祭は、函館市仏教会(平等明信会長)が中心となり毎年開いている。50回忌の昨年は大規模に実施したが、今年は例年通りの内容となった。
僧侶たちが読経し、出席した遺族らが順に焼香、静かに手を合わせた。碑前には、花束や折り鶴、飲み物などが供えられ、亡き家族を思い出し、涙を流す人の姿も見られた。
兄の笹谷義郎さん(享年46)が出張のため洞爺丸に乗船し、犠牲になったという出村房子さん(94)=岩見沢市在住=は、息子や娘らと出席。「50年の節目に来ることができて良かった。当時は、なかなか遺体が見つからなかった。命日が来ると思い出す」と話していた。
洞爺丸台風事故は、青函連絡船洞爺丸、第十一青函丸、日高丸、十勝丸、北見丸の5隻が台風15号による突風や高波で沈没し、乗員・乗客1430人の命が奪われた。
提供 - 函館新聞社
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