函館千歳教会が「百年の歩み」刊行
update 2004/9/27 10:07
日本キリスト教団函館千歳教会(函館市松陰町9)は創立100周年を記念し、教会100年史「百年の歩み」を刊行した。教会が苦難の道に立ち向かう姿や、戦争に加担していく過ちなどを克明に紹介。函館のキリスト教の歴史をつづる貴重な資料になっている。
同教会は1901(明治34)年8月、日本組合基督教会函館教会として設立。度重なる函館大火で、教会堂を3回焼失するなど、存続の危機に幾度とさらされてきた。
100年史では、教会再建など苦難を乗り越えてきた歴史をまとめ、大正期の「函館協同伝道」など他のプロテスタント教会との協力関係を詳しく記した。軍国主義に屈し、戦争の協力していく過程も、ありのままにつづっている。
教会の歴史的資料が大火で焼失したため、編さん作業は資料収集から始まり、4年かかったという。編さん委員の井石彰牧師は「それぞれの時代の中で教会がどう対応したのか、きれい事ではなく書くべきものを書いた。試練と苦難の連続で、よく乗り越えてきたと思う」と話している。
新書判286ページ、350冊を発行。道内外の教会関係者に配布したほか、函館市立図書館に贈呈している。
提供 - 函館新聞社
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