バレエ留学・川島芽夢、木立有紀さん

update 2004/9/25 17:01

 函館バレエアカデミー(函館市美原、長谷部今子主宰)の生徒2人が今秋から、念願の海外留学をすることが決まった。川島芽夢さん(18)=函館遺愛女子高校卒=はすでにカナダへ出発。木立有紀さん(17)=函館白百合学園高校2年=は間もなくモナコ公国へ出発する。2人は「入学できる喜びより、卒業に向けて頑張る気持ちでいっぱい」と、プロを目指し第一歩を踏み始める。

 同アカデミーでは、小堀由貴さん(18)がロシアで留学中など、毎年のように海外へ留学者を送り出しているが、カナダへの留学は川島さんが初めて。川島さんは今年3月、アメリカとカナダで計3校のオーディションを受けた結果、カナダのスクール・オブ・アルバータ・バレエへの入学切符を手にした。

 4歳からバレエを始めた川島さんは「高校に入った時から海外に留学し、将来はバレエで生活できるようになりたかった。夢の第一歩がかない、とてもうれしい」と喜びを話す。

 153センチと小柄だが、長谷部主宰は「関節の柔らかさや筋肉の付きかたがバレエに適している。小さいころから技術を積み重ね、自己表現がとても上手」と話す。「外国人に比べ体が小さい分、動きが大きく見えてくる。表現力も豊かに見えてくるので、個性を出して頑張ってほしい」と期待を寄せている。

 川島さんは「実力があればバレエカンパニーなどステップアップできる。日本人の良さを出していきたい」と決意を胸に旅立った。

 木立さんは8月に約20日間、モナコのプリンセス・グレース・クラシック・ダンス・アカデミーでサマースクールに入学。審査の結果、同校の特級クラスへ入学が決まった。

 6歳からピアノなどさまざまな習い事を始めたが、バレエを生涯続けることにした木立さん。長谷部主宰は「力で踊らず自然に自分を表現できるところが良い。自分自身をしっかり持てる芯(しん)が強い証拠」と太鼓判を押している。

 木立さんは「自分自身が甘えないように海外で留学をしたかったが、入学が決まったときは信じられなかった」と笑顔で話す。「レッスンは呼吸法など日本では教わることがないものばかり。全寮制でマナーや作法も厳しいが頑張りたい」と目を輝かせている。「自分のすべてを出し、必ず卒業する」と誓う声も力がこもる。

 お互いの健闘を誓い合った2人。「ここまで来られたのは親や先生、周りの人のおかげ。海外で成功することが感謝のしるし」。お世話になったお礼の気持ちで飛躍を誓う気持ちは同じだ。

提供 - 函館新聞社



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