福祉3施設による複合施設建設、年内に基本構想取りまとめへ

update 2004/9/24 10:38

 函館市は、運営する3障害者福祉施設を集約した複合施設の建設計画について、基本構想を年内にまとめる方向で作業を進めている。3施設が実施している事業は基本的に継続するほか、ショートステイなど、新たな事業の導入も視野に検討を重ねている。

 対象となるのは、いずれも通所型の肢体不自由児通園施設「青柳学園」(函館市青柳町4)と、知的障害者更生施設「あおば学園」(同市湯川町2)、同「ともえ学園」(同市日吉町3)。

 3施設とも築30年以上を経て老朽化が著しく、運営の効率化なども狙いに、市は複合施設の建設を計画している。

 集約は新たに通所型の複合施設を建て、ここに3施設が入居する方式となる見通し。青柳学園は肢体不自由児のリハビリ、ともえ学園は知的障害者の生活訓練など、従来通りの形態で運営する予定だが、あおば学園は新たに知的障害者の授産施設となる見込みだ。

 また、関係団体などからの要望が強いショートステイについて、新たに実施を検討している。しかし、通所型施設のため、宿泊ができるかについては今後、道などと協議していく方針だ。

 このほか、青柳学園にある診療所も入居することで、3施設の利用者全体への相談業務の強化など、新たなメリットが見込まれている。

 市は基本構想がまとまり次第、具体的な建設計画の策定などの作業に移る。ただ、複合施設化については、利用者の保護者間で「早期に新施設を建ててほしい」とする推進意見がある一方、「環境の変化により、子どもへの影響が心配」など、単独での存続を求める声もある。(奥山秀俊)

提供 - 函館新聞社



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