伝野義丸能面展開幕/ろうそくの灯りで幻想的に

update 2004/9/24 10:37

 夜の屋外に能面を展示し、ろうそくの明かりで照らす第5回伝野義丸能面展が23日夜、函館市五稜郭町の五稜郭公園内特設会場で開幕した。函館市美原の能面師、伝野義丸さん(58)が、能本来の魅力を知ってもらおうと初めて野外開催。能のファンや神秘的な雰囲気を切り取ろうとたくさんのカメラマンも訪れた。

 展示されているのは蝉丸や鼻瘤悪尉(はなこぶあくじょう)など10点。いずれも能には欠かせない松の木の下に、黒い布を覆った屏風に展示。能面の両側に高さ約10センチのろうそくを置いて照らし、会場は幻想的な雰囲気に包まれていた。

 中でも翁面の「小牛尉(こうしじょう)」は、頭上で白髪を束ね、下唇とあご下に白ひげをたくわえており、2本のろうそくの明かりに揺れると、肉厚のほおがますます立体的に感じられ、品の高さを演出していた。

 市内の写真サークルに所属する女性は「雰囲気に感動した。能の舞台も見たくなってきた」と魅力を味わっていた。伝野さんは「大勢の人が作品をじっくり見て下さり、能に関心を持たれたことがうれしい。初めてにしては上出来すぎるほどの作品展になった」と喜んでいた。同展は25日まで。午後6―9時まで開かれるが、雨天の場合は中止。

提供 - 函館新聞社



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