「夢追いかけて」26日にユニバーサルデザイン仕様の上映会
update 2004/9/23 11:31
あらゆる人たちが鑑賞できる“ユニバーサルデザイン”を目指した映画上映会(実行委員会主催)が26日午後11時半から、函館市総合福祉センター(同市若松町33)で開かれる。会場は車いす利用者に対応したバリアフリー構造。映像に字幕を入れ、副音声を流すなど、聴覚や視覚などさまざまな障害のある人にもきめ細かく対応した。ユニバーサルデザインをうたった上映会は函館では初の試みで、島信一朗実行委員長(インクルーシブ友の会代表)は「障害者も健常者も互いに感動が分かち合える上映会になれば」と話している。
全盲のパラリンピック金メダリスト、河合純一さんの半生を描いた「夢追いかけて」(花堂純次監督)を上映する。
ユニバーサルデザインとは、すべての人たちが利用しやすい環境や製品を言う。実行委員会は映画上映のユニバーサルデザインを目指し、「健常者も障害者も一緒に楽しめる上映会を」と準備を進めてきた。
会場は、視覚障害者に対応するため、場面の状況を伝える副音声のスピーカーを設置したほか、青い鳥朗読奉仕団の協力を得て、個別に状況説明をする。
聴覚障害者の対応として、字幕入りの映像を使用。映像音を取り込む専用補聴器を使った磁気ループを採用した。このほか、手話通訳者や要約筆記者、介護スタッフも会場に配置。点字入りのチケットやパンフレットも配布する。
島委員長は「このような試みが函館や道南全域にも広まれば」と話している。
当日は午前11時半、午後3時、午後5時半の3回を上映。午後1時40分からは花堂監督の講演もある。前売り券は一般1400円(当日1600円)、中学高校・大学生800円。障害者とその介助者800円。小学生以下無料。市内プレイガイドで扱っている。
問い合わせは、同実行委員会事務局(函館映画鑑賞協会内)TEL52・0193(鈴木 潤)
提供 - 函館新聞社
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