江差追分全国大会、松田さん(中標津)が優勝
update 2004/9/20 20:31
【江差】第42回江差追分全国大会(江差追分会など主催)は3日目の19日、江差町文化会館で一般、熟年、少年の各大会で決選会が行われた。一般大会では昨年、3位に入賞した、根室管内中標津町の松田美和子さん(27)が優勝を果たした。
小柄な松田さんは、ずっしりとした優勝旗を抱えながら感動の歌声を披露。「上手でなくても、じわっと人の心に響く追分が歌いたかった。歌っている最中は夢を見ているようで、優勝旗の重みを感じませんでした」と、満面に笑みを浮かべて話していた。
松田さんは、釧路管内白糠町出身。現在は中標津高で実習教諭を務めている。4歳から民謡を始め、追分歴は約10年。高校ではバドミントン部の顧問も務めている。「大会出場で部活の生徒をほったらかしにしてしまいました」と笑顔をみせた。
熟年大会は、札幌市厚別区の成田誠さん(66)が優勝。19歳の時に江差に長期滞在したことが縁で追分を始めた。1972年の第10回大会では5位に入賞。その後は追分から離れていたが「3年前に亡くなった妻の『また追分を歌えたらいいね』という遺言を胸に、再び挑戦しました。この歌声を妻に聞かせてあげたかった」と語った。
少年大会では、小樽市の中学3年生、木内絵理さん(14)が優勝した。深紅の優勝旗を手に、情感たっぷりの追分を披露。会場からは盛んな拍手が贈られていた。1位から5位までの入賞者は次の通り。カッコ内は各所属支部名。(松浦 純)
【第42回江差追分全国大会】(1)松田美和子(釧路)(2)新保てい子(八雲)(3)播磨孝雄(函館澄声会)(4)間島秀格(長沼)(5)山本康子(鴎声会)
【第8回江差追分熟年全国大会】(1)成田誠(札幌南)(2)西村冨美子(札幌湧芳会)(3)細木利良(大平原)(4)佐藤修三(秋田中央会)(5)田中光男(大阪なにわ)
【第8回江差追分少年全国大会】(1)木内絵理(砂川)(2)渡辺千秋(帯広)(3)榎林佳世(札幌南)(4)川畑貴寛(和春会)(5)赤石聖実(声友会)
提供 - 函館新聞社
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